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ビジョン・ミッション・バリューを理解し、組織に浸透させられるマネージャーの育成に向けて

【株式会社BLAMのhanaseru導入事例】
株式会社BLAM
株式会社BLAM
運用型広告を中心にデジタルマーケティング事業を展開し、またその知見を生かしたマーケター・デザイナー特化型の複業(副業)・転職マッチングサービス「KAIKOKU(カイコク)」を運営する株式会社BLAM。
事業が順調に拡大し、従業員も増える中で、会社のビジョン・ミッション・バリューを理解し、浸透させられるマネージャーを育てたいとお考えでした。
そこで次世代リーダーや若手社員の本音を把握し、ビジョン等の理解を促し、自律的なキャリアを築けるよう支援するべく「hanaseru」を導入。実際に利用して、社内に変化はあったのでしょうか。導入から2か月が経ったタイミングで、同社取締役COOの浅川達郎さんに率直なご感想をうかがいました。
導入前の課題
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    マネージャーがメンバーを育てるノウハウや、マネージャー育成のナレッジが不足
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    社内1on1がKPIの進捗確認のような、業務の確認に多くの時間が割かれてしまっていた
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    マネージャーはメンバーに対して業務上のアドバイスやビジョン・ミッショを伝えているが、メンバーに伝わっているか不安を感じていた
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導入効果
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    プロコーチの接し方や、これまでのやり方に対する指摘を通して、マネージャーの学びにつながった
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    業務より「個人のキャリア」にフォーカスを当てたコーチングを通し、普段言語化できていなかったことまで引き出してもらえた
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    客観的な視点からメンバーの意見や理解度を把握できた
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導入目的は次世代リーダーや若手社員の本音の把握と、マネージャーの1on1スキルの習得

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hanaseruを導入する前の組織課題について教えてください。
順調に事業拡大が進み、社員数も増える中で、マネージャー層をいかに増やしていくかが直近の組織課題となっています。
弊社が重視しているのはビジョン・ミッション・バリューの体現です。単に管理職を増やせば良いというわけではなく、「ハタラクを叶える」というビジョン、「ひとりひとりのハタラクをデザインする」というミッション、B-rootsと呼んでいるBLAMのバリューを深く理解し、それらを組織に浸透させられる力を持つマネージャーが必要です。それに向けて、マネージャーがメンバーを育てるノウハウや、マネージャーを育成していくためのナレッジが不足していると感じ、hanaseruのサービスを活用しようと考えました。
どんなことをhanaseruのサービスに期待していましたか。
大きく分けて2つありました。1つ目は、次世代リーダーや若手社員の本音を把握することです。会社や仕事に対する想い、向き合い方などを知りたいと。具体的には、ビジョンやミッション、B-rootsがどのように理解され、組織に浸透しているかの現状を把握したいと考えていました。
2つ目は1on1のスキルを学ぶことです。弊社では少なくとも1カ月に1回以上、平均すると隔週1回くらいの頻度で1on1を行っています。おそらく管理職とメンバーのコミュニケーション頻度は他社と比べても 高いほうではないでしょうか。
ただ、1on1で話し合っている内容は、業務に関することが中心です。どうしてもKPIの進捗確認や、課題をどうクリアしていくかの対策に多くの時間が割かれている状態でした。
hanaseruのプロコーチに話を聞いてもらうことで、直接的なタスクの話から少し離れて、自律的なキャリアを築くための1on1ができればと考えていたんです。加えてヒアリングの仕方やメンバーへの接し方などから、体系化された知識を学びたいとも思っていました。あとは、1on1はマネージャーによってスキルに差が出るものですので、その差を埋めたいという狙いもありましたね。

心理的安全性を重視した聞き方で、社員の本音を引き出してもらえた

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hanaseruのサービスを利用した後の率直なご感想を教えてください。
1on1終了後に提出いただくレポートを読んで、まず、想像以上に「社員に話してもらう」ことを重視されているんだなと感じました。弊社の社員とhanaseruのプロコーチがどのくらいの割合で話したかの記載がありましたが、それが「8:2」となっていたんです。ほぼ社員が話していますよね。それだけ心理的安全性を重視して、本音を引き出してくださったのだと思います。
hanaseruのコーチは、相手の業務内容の詳細を知らないからこそ「個人」にフォーカスした質問をすることができます。普段行っているマネージャー による1on1と比較して、引き出された情報の違いを感じることはありましたか。
そうですね。社内との違いで言うと、 普段わざわざ口にしないことや、なんとなくそう思っていたけれど言語化できていなかったことまで引き出してもらっている印象を受けました。
そもそもマネージャーはメンバーに対して、日々いろいろなアドバイスをしたり、ビジョンやミッションについて伝えたりしています。でも「その真意がどのくらいメンバーに伝わっているか」がわからず、不安なんです。客観的な視点からメンバーの意見や理解度を聞き出してくれて、私たちが 把握できる機会は貴重だと思います。
また、hanaseruによるコーチング の結果、「ちゃんと理解してくれている」「チームにビジョンが浸透して、行動まで起こしてくれている」とわかったマネージャーは自信につながったでしょうし、なにより純粋にうれしかったのではないかと思います。

第三者に自身の会社や仕事の話をするメリットと、意外な効用

導入前の想定と比較して、サービス内容にギャップを感じましたか。
ギャップは特に感じませんでした。あえて言えば、コーチングの結果を閲覧するシステムのUI/UXが想定していたよりわかりやすかったです。面倒な操作がなく、どういったコーチングが行われたのか、さっと確認できました。新たに使い方を覚えなければいけない負担がなかったのがよかったです。
加えて、これは想定していなかった、いい意味でのギャップなのですが、新卒や若手のメンバーはお客様や取引先以外の社外の人と自社の話をした経験がほとんどなかったようで、それが「よかった」「嬉しかった」と話していたんです。第三者に自社の話をすることで、風通しの良さや心理的安全性が高まる実感があったのかもしれません。また、客観的な視点から自身の仕事について肯定してもらえることで自信がつき、マネージャーの言葉とはまた違った納得感が得られたのだと思います。
導入からまだ2カ月ですが、社内に変化の兆しはありますか。
そうですね、まだ肌感覚の話で定量的な変化が出ているわけではないのですが、1on1をしていただいたメンバーが自信をつけている印象があります。とくに入社2~3年目のメンバーが積極的に施策を提案してきてくれています。
マネージャーの側も自社で行ってきた 1on1のスタイルなどについて、これまで手がけてきたやり方がプロの目から見てどうなのかを指摘してもらい、学びにつながっているようです。

人材育成に課題を感じているベンチャー企業に寄り添ってくれる

hanaseruのサービスは、どのような企業に合うと思われますか。
私たちがベンチャー企業だからということもあるのですが、立ち上げ間もない組織や創業期の企業におすすめできます。
ベンチャーは外部変化が激しく 、市場の動向にあわせて組織も大きく変わっていきます。おそらく人材育成に困っている企業はたくさんあると思いますし、自分たちがやっていることが正しいのかについて相談できる相手を欲している企業も多いと感じます。少人数の会社ですと“ナナメ”の関係も作りにくいですしね。hanaseruのようなサービスを通じて、直属のマネージャー や先輩とはまた違った立場からマネジメントを支援いただけるのはありがたいです。
最後に、hanaseruの今後の活用法について検討されていることがありましたら、教えてください。
今回、hanaseruのサービスを受けたことで、弊社にも心理的安全性を持ちつつメンバーの話を十分に聞けているマネージャーがいることもわかりました。すでに1on1が機能しているマネージャーにはhanaseruを卒業してもらい、今後は新たなメンバーを対象者に加えていきたいと考えています。
とくに弊社の場合は「管理職のキャリアの浅いマネージャー」と「社会人経験の少ない若手メンバー」が、最もhanaseruの効果が実感できると感じています。この組み合わせを中心に、引き続きご支援いただきたいと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました!